2016年05月

2016年05月29日

CD紹介(2) Annihilator - Suicide Society



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 トラックリスト
 1. Suicide Society             03:50
 2. My Revenge               05:07
 3. Snap                        04:55
 4. Creepin' Again         04:17
 5. Narcotic Avenue         05:20
 6. The One You Serve    05:45
 7. Break, Enter             05:48
 8. Death Scent             05:12
 9. Every Minute            05:00

 今回はメタルの紹介。
 Annihilatorはカナダ出身のスラッシュメタル(テクニカルスラッシュ?)バンド。鬼才ジェフ・ウォーターズの変態的とも言える超絶テクニックのギターがウリで、活動はもう20年超になるベテラン。1stは1989年の発売だったかな? プログレスラッシュ、と呼ばれているのも聞いたことがあるけど詳細は定かではない。
 今年来日するとかいう噂を聞いて本当だったら行くしかねえなコリャって言ってる。行きたい。生でジェフ見たい。下手したらメタルで一番好きなバンドまであるからな。

 今回のアルバム『Suicide Society』は2015年発売、通算十五枚目のアルバムで、このバンドの一応の最新作。
 前作『Feast』と比べると若干はまともなジャケ、といった印象。
 アルバム全体の傾向としては『Feast』に 『Set The World On Fire』のマイルドなメタルっぽさを足した……といったところか。ゼロ年代の途中あたりからずっとやっていたVoが抜けて、ジェフが歌ってるのが特徴だけど、リフの刻みだったりとかドラムのバコバコっとした感じ(?)とかはそれまでのAnnihilatorのままかなあ、と。


 ツイッターなんかでフォロワーさんの反応を見るとボコボコに叩かれている#1は、『King Of The Kill』とか『Set The World On Fire』の頃の曲調に若干近い気もするけど、はじめはおれも正直パッとしない印象を受けた。が、中盤で来る……なんて言うんだろうか、転調? まあ明らかに曲調が変わってくるところがあるんだけど、そこはかなりいい感じ。スラッシュ的ではない曲だけど、そんなに悪くない曲だと思った。
 そしてかなりAnnihilatorスラッシュ感の出ている#2。正直めちゃめちゃかっこいいイントロを聞いて「最強!」って叫べる。……んだけど、中盤 で唐突にエモくなって「ええ……?」ってなる。『Feast』の#2、『No Way Out』でも思ったんだけど、なんでかっこいいのに途中でエモくするんだろう。いや、完全におれの好みの問題なんだけど。
 お休みタイムこと#3。バラード調。これはかなり好き。スラッシュではなくハードロックとかヘヴィメタル系の曲で、#2で昂ぶりかけた気持ちを若干落ち着けてくれる。
 そして#4。おれとしてはこれが真打ちかなあ、と。#2の流れを受け継いだ控えめなイントロで始まって最初はアレって思うんだけど、途中で速くなって、インテリジェントなAメロBメロを経由してからのサビの歌メロ。この歌メロがたまらん。束の間のエモ間奏を挟んでからまたA、Bメロ経由のサビ。そんでその後の間奏もかなりザクザク刻みながらもテクニカルなリフで構成されてて、最後の歌メロにつながって、エモめのアウトロ。束の間のエモさが他の部分をしっかり際立たせていて、最高! って感じ。
 いつものAnnihilatorをちょっと遅くさせた感じのイントロで始まる#5は、 しかしサビ(?)でガッツリ昂ぶらせてくれる。これもかなりの高評価かな。やっぱり間奏のリフ刻みとソロがほんとにいいなあ、とこれを書きながら思ってたり。ジェフのギターはほんまに……ほんまにええんや……。ライブ動画とかで弾きながら歌ってるの見るとびっくりするよね。素人だからあんまよくわかってないけど。
 そいでもって#6。これかっこよくね? はじめ微妙かなってなったけど間奏あたりから覚醒する。やっぱりギターだよなあ。でも後半またちょっちアレって……。でも途中が最高なので良し。
 #7。The 最高。これだよ、おれがこのバンドに求めてたのは。ブレェイク! エンタァ!って叫びながら聞こうな。畳み掛けてくるような激烈リフの掃射とひねくれ過ぎ無い程度にひねくれたギュインギュインのリードギター。
 #8。これは「もっと最初から最後まで走り抜けてくれてもいいんだけどな……でもこういう曲も嫌いじゃないんだよなあ」と思ったら急に走りだしてびっくりする。ある意味テクニカルスラッシュ的なナンバーかも?
 #9。 しんみりしたイントロから始まるけど、ラストの曲らしくしっかりアナイア節を効かせてきてくれる。中盤のエモもお家芸的にしっかり入ってきつつ。ジェフの声が効いたサビの歌メロもかなりのもの。アウトロがなんかわからんけど好き。


 総評、かっけぇ!!!!
 ただ、かなり緩急の効いたアルバムなのでとにかく駆け抜けて欲しい脳筋スピード狂スラッシャー(悪意はないです)の方々にはあまり受けが良くないかも? Annihilatorが好きな人達は好きかもなぁ、と思うけどどうだろう。あんまり自信はないです。とにかくおれはめっちゃ好き。
 なんかいつものアルバムとレコーディング方法を変えているらしく、音の分離がかなりはっきりしているとかなんとか。確かに言われてみればそんなような気もする(バカ耳)。
 個人的にはAnnihilatorの作品の中でもかなり上位に組み込んでもいいんじゃないかなぁと思ったり。
 ベテランらしい風格の漂う良いアルバムでした。以上!

  

esuo44 at 01:28|PermalinkComments(0)